先輩社員紹介メイク製品研究室 – 2016年入社

お客さまにワクワクを届ける
メイク製品の研究開発に
魅了されています

メイク製品研究室
2016年入社

下地・ファンデーション・チークなどを中心としたベースメイク製品の処方開発と、社外の化学メーカーと共同研究を行って開発する高機能型新規原料の分子設計およびその物性評価を行っています。

心から楽しそうに仕事の話をする研究員の方に惹かれコーセーに入社

他企業の説明会で大阪に足を運んだタイミングで、コーセーの研究caféに参加し、化粧品研究職の華やかな仕事内容に魅力を感じ、本業界を志望しました。私は勤務地も大切にしていたため、都内に研究所がある化粧品メーカーに絞ってエントリーしました。最終的には他大手化粧品メーカー1社とコーセーで悩みましたが、先輩研究員の方が心から楽しそうに仕事の話をされていたのが決め手となり、コーセーに入社を決めました。

入社後は(自身の希望通り)部署異動もなく、一貫してメイク製品開発と新素材開発に携わることができています。下地・ファンデーションをはじめとするメイク製品の処方開発を行う傍ら、既存の原料や製剤技術だけでは到達できない品質を具現化するために、学生時代の知識を活かして化学メーカーと共同研究を行い、高機能素材の研究開発に注力しています。キャリアの中で異動がなく仕事内容に大きな変化はないですが、私生活面においては双子の子供が生まれて以降、自分で勤務時間の調整ができるスーパーフレックスや、在宅ワーク・育休・時間単位有休等の社内制度を活用し、仕事をこなしつつ、日々の育児にも注力するようになりました。

入社4年目で挑んだ世界最高峰の舞台、世界の競合としのぎを削って得た経験とやりがい

化粧品業界における世界最高峰の学術大会「IFSCC」にて口頭発表を行った経験が、これまでの仕事の中では最も印象に残っています。私は新素材を用いた、ほうれい線を目立ちにくくするファンデーションの表面処理技術を、イタリアのミラノで発表しました。データ取得から論文執筆、英語でのプレゼン力向上など、血のにじむような準備をして大会に臨んだことを鮮明に覚えています。発表会場を埋め尽くす世界各国の化粧品研究員の前で、自身の研究をプレゼンするのは何ものにも代え難い経験でした。あの壇上からの景色は、一生忘れられません。発表後は、会場でも様々な方からお声がけをいただき、さらに以降の学会発表や執筆活動にも繋がったことから、反響としても非常に大きく、”仕事のやりがい”を感じました。

この経験を元に、現在もメイク製品の研究開発と新素材研究の両輪を回しながら日々業務を行っておりますが、研究所でも中堅層となった今、今後は自身の研究発表だけではなく、同じ志をもつ若手研究員に意志を受け継ぎ、若手研究員のキャリア形成という観点から、共同研究や外部発表をコーディネートしていくことにも挑戦していきたいと考えています。

若手のチャレンジも応援してくれる社風に感謝、グローバルに活躍する研究員を目指したい

大学の同級生から他企業の研究所の話を伺うと、コーセーの研究所は他メーカーと比較して、若手に委ねられる仕事の裁量が非常に大きいように感じます。私自身、自ら手を挙げることで、既に海外ブランド製品における海外現地での量産試作を経験させていただいたり、企業を代表して海外での学会発表など、日本国内に留まらず、ドイツ、インド、イタリア、イギリスへ出張し、様々な業務経験を積ませていただいております。研究所を飛び出して様々な国と地域において、多様な文化背景を持つ方々と仕事を行うことで、国境を超えて化粧品を販売する難しさを肌で感じました。その国ごとの文化に合わせた価値提案が必要だと感じ、化粧品を作る上で視野が広がったと感じています。

コーセーの研究所は自身が手を挙げれば、若手のうちからこのようなチャレンジをする機会を多く与えてくれます。これはコーセーの研究所に新たなチャレンジをする人を歓迎する文化があるためであり、それが私に現状に満足せず一歩踏み出して挑戦する力をつけてくれたと考えています。

ある一日の流れ

9:30

研究所へ出社してメールチェック

10:00

担当製品(下地)の品質確認

10:30

担当製品(ファンデーション)のサンプル作成

12:00

昼食&在宅ワークへ切り替え

13:30

商品企画部門と具現化品質に関する打ち合わせ

15:00

別日に取得したメイク持続性試験データの解析

16:00

化学メーカーと新規素材の構想に関する打ち合わせ

17:00

娘二人(双子)の離乳食・入浴対応のため中抜け

18:00

特許や論文などの執筆作業、メールチェック

20:00

明日の予定確認、業務終了

About Me

出身学部

物質理工学研究科

学生時代に夢中だったこと

化粧品原料の合成触媒についての研究に没頭していました。研究室で苦楽を共にした仲間と、そこで培った研究に対する姿勢や考え方、論文を読み漁って身に着けた知識は、間違いなく私の研究者人生の大きな財産になっています。

I LOVE コーセー

「AQ ミリオリティ リペア トリートメント セラム ファンデーション」です。私が開発を担当した当社の最高価格帯のファンデーションで、細部までこだわり抜いて練り上げた自慢の品質です。非常に思い入れのある製品になります。

オフの過ごし方

私のリフレッシュ法としては、家族旅行の予定を定期的に入れておくことです。研究所は有給休暇をとりやすい風土で、旅行の計画などが非常に立てやすく、連休とつなげて遠出をすることで羽を伸ばしています。

就活生へのメッセージ

研究職として就職を目指すのであれば、みなさんご自身が取り組んでいる今の研究に真摯に向き合って熱中してほしいと思います。研究の進め方・考え方は業種問わず同じであり、就職先でも必ずそのスキルは活きます。面接で、自身の研究を熱心に目を輝かせながら話す学生に、悪い印象を持つ面接官はいないはずです。
また、こういう学部だからという固定概念にとらわれずに、視野を広げて様々な業界を見てほしいと思います。私自身、就職活動初期は化学メーカーの説明会ばかりに足を運んでおりましたが、たまたま立ち寄った研究Caféに始まり、今に至ります。視野を広げて業界全体を広く見渡し、皆さんが自身に最も合う企業に巡り合うことを祈っています。

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