

「最近、肌がすぐに乾燥する」「ちょっとしたことで赤みが出やすくなった」「使っていたスキンケアが急に合わなくなった」そんな違和感があったら、バリア機能が低下しているサインかもしれません。よく耳にする「バリア機能」という言葉ですが、その意味や仕組みを理解できていないことも意外と多いもの。そこでこの記事では、バリア機能の基礎知識から日常のスキンケアで気をつけるべきポイント、注目すべき成分まで解説していきます。
「バリア機能」の基礎知識


まずは「バリア機能」の正体とその役割、低下する原因や肌全体へあたえる影響をみていきましょう。
「バリア機能」とその役割
バリア機能とは、肌が外部からの刺激や異物の侵入から肌を守ると同時に、内部の水分が蒸発しないようにする機能のこと。その主な担い手は、皮ふのもっとも外側に位置する「角層(角質層)」です。角質内の細胞同士の隙間にはセラミドなどの細胞間脂質が詰まっており、脂質と水分子の層が重なり合うことで角層のはたらきを支えています。
また皮脂腺から分泌された皮脂が、角質層の表面を薄く覆うことで形成される弱酸性の「皮脂膜」も、バリア機能を支える重要な要素です。雑菌の繁殖を抑え、外部刺激をはじく保護層としても機能しています。
バリア機能が低下する原因とその影響
バリア機能が低下する原因は、過度な洗顔やスキンケア時の摩擦、外気の乾燥、紫外線、加齢によるセラミド産生力の低下、睡眠不足やストレスなど、多岐に渡ります。さまざまな要因が重なって肌が修復されない状態が慢性化すると、まさに「敏感肌」と呼べる状態に。肌の水分が逃げやすくなって乾燥するだけでなく、外部刺激への抵抗力が弱まるため花粉・ほこりなどで肌があれたり、これまで使えていたスキンケアが合わなくなったりすることもあります。
バリア機能を整える基本のスキンケア
バリア機能を整える第一歩は、毎日のスキンケアを見直すこと。日々の何気ないスキンケア習慣を、「バリア機能を整える」という観点からアップデートするためのポイントをご紹介します
どのステップでも共通する大切なポイント
・肌をこすらない
健やかなバリア機能のカギを握る角層は、およそ0.02mmしかないほど薄くデリケート。少しの刺激で傷ついてしまうため、洗顔時も保湿時も、肌をこすらずにやさしく触れることを習慣にしましょう。
・適切な量を使う
スキンケアアイテムの量が少なすぎると十分な効果を得られないだけでなく、摩擦につながる恐れもあります。化粧水や乳液はもちろん、クレンジングや洗顔も推奨されている適切な量を使いましょう。
・継続する
スキンケアをたった1日頑張っただけで、肌が劇的に変わることはありません。日々のルーティンとして適切なお手入れをこつこつ続けることが、バリア機能の整った健やかな肌につながります。
洗顔・クレンジングのポイント
健やかな角層を育むためには、肌に不要なよごれを適切に落とすことが大切です。洗顔料は朝晩ともに必須。しっかりと泡立て、泡を肌の上で転がすように洗いましょう。また、メイクをした日や、日やけ止めを塗った日の夜は、W洗顔(クレンジング→洗顔料の2ステップ)が必要です。
そして、お湯の温度も重要。熱すぎると必要な皮脂まで流れやすくなり、冷たすぎるとよごれが落ちにくくなるため、ぬるま湯ですすぐのが理想です。
保湿ケアのポイント
化粧水で水分を補うだけでなく、乳液やクリームで油分をあたえてうるおいにフタをするという流れが保湿ケアの基本。洗顔後は時間が経つほど水分が逃げやすくなるので、なるべく早く保湿しましょう。
化粧水→乳液・クリームというステップが面倒に感じる日は、オールインワンアイテムに頼るのも手です。毎日の継続こそが大事なので、その日の体調や気分に合わせてステップ数を調整できるように常備しておくのもよいでしょう。
バリア機能をサポートする注目の成分とその特徴
基礎化粧品に配合される数多くの美容成分の中には、バリア機能のサポートに効果が期待できるものもあります。特に注目しておきたい、3つの成分を見ていきましょう。
ライスパワー®No.11
お米を原料に独自の製法でつくられ、国内では「肌の水分保持能を高める」という効能が認可された唯一の有効成分です。バリア機能維持に欠かせないセラミドをはじめとする細胞間脂質の産生をサポートするはたらきが期待されており、肌にうるおいを「あたえる」だけでなく「自らうるおいを生み出す」肌へと導きます。
セラミド
上述の通り、細胞間脂質の主成分でありバリア機能を直接支える成分です。肌の保水力を高め、外部刺激から守る能力の補助に役立ちます。さまざまな種類がありますが、中でも人間の肌に近い構造を持つ「ヒト型セラミド」がおすすめ。「セラミドNP」「セラミドAP」「セラミドEOP」などの表記を手がかりに、成分表をチェックしてみてください。
ナイアシンアミド
セラミドや天然保湿因子(NMF)の産生を促し、バリア機能をサポートします。シワ改善や美白の有効成分として配合されることもありながら、敏感肌でも使いやすい成分として知られています。乾燥しやすい季節や、肌が不安定なタイミングに積極的に取り入れたい成分のひとつです。
まとめ
肌のバリケードともいえる「バリア機能」は、乾燥や肌あれといったさまざまな肌トラブルを防ぐためのカギ。バリア機能をサポートする成分にも着目しながら、自分に合う基礎化粧品を見つけて丁寧に使うことが大切です。自分の肌に向き合うケアをこつこつと積み重ね、ゆらぎにくい肌をめざしましょう。


