肌の水分量を上げるためのポイントは?生活習慣、スキンケアの見直しを

肌の水分量を上げるためのポイントは?生活習慣、スキンケアの見直しを

肌の乾燥や赤み、かゆみに悩まされている方は、肌のバリア機能を高めるために肌の水分量を上げましょう。肌トラブルを放置すると、肌の水分量がさらに低下するため、早めに対策を始めることが大切です。ここでは肌の水分量を上げるための生活習慣やスキンケアのポイントについて詳しくご紹介します。

肌の水分量を上げる生活習慣のポイント

肌の水分量を上げるためのポイントは?生活習慣、スキンケアの見直しを

肌の水分量を上げるためのポイントは?生活習慣、スキンケアの見直しを

肌の水分量には、生活習慣が大きく関係しています。肌の水分量を上げるために、次のような生活習慣を心がけましょう。

バランスの良い食事

肌の水分量とは、肌の最も外側にある角層の水分量のことです。角層は、ターンオーバーという仕組みによって生まれ変わりを繰り返しています。栄養不足の状態では、ターンオーバーが正常なサイクルで行われないため、角層の保水力が低下します。

ターンオーバーのサイクルを整えるために、タンパク質やビタミン類、ミネラルなどをバランスよくとりましょう。タンパク質は肉や魚、卵、ビタミン類は野菜や果物、ミネラルは魚介類や海藻類に多く含まれています。

紫外線対策をする

強い紫外線を浴びると、肌に炎症がおきて乾燥します。肌の水分量を上げるには、紫外線による肌の乾燥を防ぐことが大切です。外出時には、季節を問わず紫外線対策をしましょう。日焼け止めを塗るだけではなく、UVカットの日傘や帽子、ストール、下着など、さまざまな方法で紫外線のダメージを防いでください。

質の良い睡眠

良質な睡眠をとると、ターンオーバーに必要な成長ホルモンが多く分泌されます。深い眠りに入ってから30~60分で成長ホルモンの分泌が始まるといわれているため、途中で眠りが浅くならないように対策が必要です。

寝る前にスマホやテレビなどの強い光刺激を受けると、眠りが浅くなる恐れがあります。また室温や湿度が適していない場合も寝苦しさによって眠りが浅くなるでしょう。睡眠の質を高めるために、寝る前の行動や睡眠環境を見直すことが大切です。

水分摂取

水分の摂取量が不足すると、肌の水分量が低下します。体重60kgの成人は1日約2.5リットルの水分をとる必要があります。ただし、食事から約1リットルの水分をとれるほか、体内で約0.3リットルの水分が作られるため、飲み物でとるべき水分量は約1.2リットルです。

必要な水分量は体重によって異なりますが、最低でも1日1リットル程度は水分をとりましょう。また運動や入浴で汗をかくと水分が失われるため、こまめに水分補給することが大切です。

肌の水分量を上げるスキンケアのポイント

肌の水分量を上げるためのポイントは?生活習慣、スキンケアの見直しを

肌の水分量を上げるためのポイントは?生活習慣、スキンケアの見直しを

次のように、適切なスキンケアとスペシャルケアで肌の水分量を上げましょう。

肌に優しい洗顔料を選ぶ、こすりすぎない、ぬるま湯で洗う

洗浄力が強すぎる洗顔料でゴシゴシこすったり、熱い湯で洗ったりすると、肌の水分や皮脂が失われます。肌質に適した洗顔料を十分に泡立てて、肌の上で泡を転がすように洗いましょう。

必要な皮脂を保つために、ぬるま湯で洗い流してください。

保湿力の高い化粧水を使用する

洗顔後は、できるだけ早く保湿ケアをしましょう。ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミドなどを含む保湿力が高い化粧水を使うことも大切です。肌の保水力をサポートすることで、水分量を上げやすくなります。

コットンパックをする

化粧水をしみ込ませたコットンを頬全体に伸ばしながら貼ります。おでこ、あご、鼻の周りにも同じようにコットンを貼り、そのまま5分待ちましょう。化粧水が肌に浸透して、保水力が高まることが期待できます。

乳液やクリームで油分を与える

化粧水で水分を補給した後は、乳液やクリームで油分も補給しましょう。乳液やクリームは皮脂の役割をサポートするため、肌の水分が奪われにくくなります。乳液は顔全体に塗り、クリームは乾燥が気になるところにだけ塗りましょう。皮脂の分泌が多いところにクリームを塗るとべたついてしまいます。

肌の水分量を上げるといわれている成分

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肌の水分量を上げるといわれている次の成分が含まれた保湿化粧品を使いましょう。

セラミド

セラミドは角層細胞のすき間を埋めるように存在する細胞間脂質とも呼ばれる成分です。角層細胞の水分を繋ぎとめる役割を果たしています。摩擦や乾燥などの影響で失われるため化粧品で補うことが大切です。

コラーゲン

コラーゲンは肌の奥深くにある真皮に含まれる成分で、肌のハリと弾力を保つ働きがあります。コラーゲンは加齢や紫外線などの影響で失われるため、化粧品で補うことが大切です。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は少量で大量の水分を抱え込む成分です。もともと肌に存在する成分ですが、加齢や空気の乾燥、紫外線、摩擦などの外部刺激によって失われるため、化粧品で補給する必要があります。

肌の水分量を知りたいとき

肌の水分量を上げるためのポイントは?生活習慣、スキンケアの見直しを

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ツヤとハリがありキメが整っている肌は、水分量が足りていると考えられます。しかし必ずしも肌のみた目にあらわれるとは限らないため、肌の水分量をできるだけ正確に把握したいところです。肌の水分量を知りたいときは、次の方法を試してみてください。

水分測定器を使う

水分測定器は、肌水分チェッカーやスキンチェッカーなどとも呼ばれる肌の水分量や皮脂量を調べる機器です。肌の水分量が数値でわかるため、どの程度の対策が必要なのか想定できます。中には測定結果を記録でき、肌の水分量の変化がわかるものもあります。

水分測定アプリの活用

肌の水分量を測定できるアプリがあります。測定器をスマホに接続してアプリをインストールすることで、肌の水分量を数値で測定できるようになります。外出先で肌の水分量が気になるときにも、手軽にチェックできます。

まとめ

肌の水分量を上げることで、肌のバリア機能が高まります。健やかな肌を保つには、正常なターンオーバーや紫外線対策、生活習慣の改善などが欠かせません。またヒアルロン酸やコラーゲン、セラミドなどを含む保湿化粧品でのケアも必要です。まずは水分測定器や水分測定アプリで肌の水分量を調べて、どのようなケアが必要か考えましょう。