正しい毛穴ケアとは?種類別の原因とケアの方法を解説

正しい毛穴ケアとは?種類別の原因とケアの方法を解説

年代を問わずに挙げられる肌悩みといえば「毛穴」。正しくケアするためには、自分の毛穴悩みのタイプに合ったケアを取り入れることが大切です。毛穴悩みの種類ごとに原因と対策を解説しますので、日々のお手入れの参考にしてみてください。

毛穴の役割

正しい毛穴ケアとは?種類別の原因とケアの方法を解説

正しい毛穴ケアとは?種類別の原因とケアの方法を解説

悪者にされがちな毛穴ですが、実は健やかな肌を保つために欠かせない存在。その主な役割を、はじめにおさらいしましょう。

皮脂・汗の排出

皮脂腺でつくられた皮脂は毛穴から排出され、肌表面に膜を張って水分の蒸発を予防。一部の汗を排出し、代謝を促すはたらきも担っています。

体温調節機能

毛穴には立毛筋という筋肉が付属していて、毛穴を閉じたり開いたりすることで体温を調節する機能を備えています。

毛穴の数は生涯を通じて変化しないので、毛穴を「なくす」ではなく、適切なケアで毛穴を「よい状態に保つ」ことが大切。次の章以降で、毛穴悩みの種類ごとに原因・対策を解説していきます。

詰まり毛穴、黒ずみ毛穴

詰まり毛穴、黒ずみ毛穴の原因

「いちご鼻」とも呼ばれる詰まり毛穴の正体は、過剰に分泌された皮脂や古い角質、メイク汚れなどが混ざってできた角栓。これが酸化して黒くなった状態が、いわゆる「黒ずみ毛穴」です。

皮脂やよごれを十分に落とせていないことが直接的な原因ですが、もともと皮脂の分泌量が多い方は特に注意が必要。また、不規則な生活などでターンオーバーが乱れると、不要な角質が溜まりやすくなることもあります。

詰まり毛穴、黒ずみ毛穴のケア方法

毛穴に角栓がたまらないよう、クレンジング・洗顔でよごれをきちんと落とすことが最優先事項です。

肌の状態によっては、洗顔後にふきとり美容液などを取り入れるのもいいでしょう。角栓・詰まり毛穴に着目したものや、下記のような成分が含まれているものをチェックしてみてください。
・角栓にアプローチするトレハロース
・古い角質を除去するクエン酸
・肌にハリをあたえるビタミンC誘導体
・健やかな肌を保つビタミンE誘導体
・肌を引き締めるハマメリスエキス
・優れた保湿効果を持つヒアルロン酸 など

クレンジング・洗顔、ふきとり系のアイテムともに、使用する際は十分な量を使い、肌をこすらないように気を付けましょう。

また、洗浄後・ふきとり後には肌が乾燥しやすくなっています。なるべく早めに、しっかり保湿することもお忘れなく。

過剰な皮脂による開き毛穴

開き毛穴の原因

体質(肌質)や食生活、不適切なスキンケアにより皮脂が過剰に分泌されると、毛穴が広がりやすくなります。特に皮脂量の多いひたい・鼻などのTゾーンによく見られますが、皮脂の分泌量によってはほほなどの毛穴が目立つことも。

スキンケアで十分に保湿できていない場合を含め、肌の乾燥も一因になるため要注意。不足したうるおいを補おうとして、逆に皮脂が過剰に分泌されることがあります。

開き毛穴のケア方法

詰まり毛穴・黒ずみ毛穴と同様、落とすケアを見直して過剰な皮脂をきちんとオフすることが大切。ただし過度な洗浄は皮脂量の増加につながりかねないので、洗顔は1日2回までにとどめましょう。いつものケアに、肌を引き締める効果のある収れん化粧水をプラスするのもおすすめです。

また、脂質の摂りすぎは皮脂の過剰分泌につながります。特に肉類やジャンクフード、洋菓子などをよく食べる方は、食生活も見直しましょう。

たるみ毛穴

たるみ毛穴の原因

ほほに多く見られるたるみ毛穴は、肌のハリ・弾力の低下が原因。年齢とともに肌の弾力を保つためのコラーゲンとエラスチンが減少し、肌を支えきれなくなってたるみが生じます。皮ふとともに毛穴も沈み、しずくのように縦長に広がって見えるのが特徴です。

肌のたるみを引き起こす要因はいくつかありますが、中でも代表的なものが紫外線のうちUVA(紫外線A波)による影響。コラーゲンやエラスチンにダメージをあたえるだけでなく、肌表面が乾燥することでより毛穴が目立つという悪循環につながりかねません。

たるみ毛穴のケア方法

肌が乾燥しているとたるみが加速するので、まずはしっかり保湿することを意識しましょう。エイジングケア※を意識したスキンケアに切り替え、コラーゲンやエラスチン、ビタミンC、レチノール、ナイアシンアミドなどを取り入れるのも手です。

そして、何より欠かせないのが年間を通した紫外線対策。日やけ止めはもちろん日傘や衣類なども活用し、紫外線から肌を守りましょう。 ※年齢に応じたケア

メラニン毛穴

メラニン毛穴の原因

皮ふの炎症により毛穴周辺にメラニンが蓄積し、黒ずみやシミとなってあらわれるもの。メラニンが増える主な原因は紫外線ですが、摩擦によって肌が刺激を受け、メラニンの生成が促進されることも。また、ホルモンバランスの変化などがかかわっているケースもあります。

メラニン毛穴のケア方法

たるみ毛穴と同様、紫外線対策はマスト。すでに気を付けている場合は、塗りムラがないか、量をきちんと使えているかなどを見直しましょう。

メラニンが過度に生成されないよう、摩擦が起きない習慣を意識することも大切。クレンジング・洗顔からスキンケア、メイクのときまで、肌を強い力でこすらないように気を付けましょう。

また、乾燥していると肌がダメージを受けやすくなり、メラニンが生成されやすくなります。肌の状態に合わせ、適切に保湿することもお忘れなく。

まとめ

毛穴悩みを解決するためには、タイプに応じたケアを取り入れることが大切です。スキンケアや普段の習慣を見直し、健やかな肌と毛穴の状態をキープしましょう。