セラミドとは?効果や種類、セラミドを維持する方法を解説

セラミドとは?効果や種類、セラミドを維持する方法を解説

美肌に欠かせない成分の代表「セラミド」。人気が高まっている一方で、特徴や効果などをいまいち理解できていない方もいるのではないでしょうか。
今回は、セラミドの特徴や種類、スキンケアでの取り入れ方、肌のセラミドを維持するためのポイントなどを解説します。セラミドに関する知識を深めて、毎日のお手入れに役立てましょう。

セラミドとは?役割や効果

セラミドとは?効果や種類、セラミドを維持する方法を解説

セラミドとは?効果や種類、セラミドを維持する方法を解説

はじめに、セラミドが持つ特性や肌への効果などを解説します。

セラミドとは?

肌のうるおいは、肌にもともと存在する皮脂膜・天然保湿因子(NMF)・細胞間脂質という「三大保湿因子」がそろうことで機能する「バリア機能」によって支えられています。

そのうち、細胞間脂質の5割以上を占める成分こそが「セラミド」。水分をつなぎとめ、何層にも重なっている角層同士の隙間を埋めることで肌を外部刺激から守り、内部の水分蒸発を防いでいます。

セラミドが不足するとどうなる?

セラミドを主成分とする細胞間脂質は、角層のうるおいのおよそ8割を担っています。セラミドが不足すると乾燥するだけでなく、バリア機能の低下により肌あれも起きやすい状態に。キメが乱れてツヤがなくなったり、ファンデーションののりが悪くなったりと、さまざまな悪影響を及ぼします。

セラミドは年齢を重ねると減少する

セラミドは年齢を重ねるごとに減少し、50代では20代の約半分ほどになってしまうといわれています。年齢に関係なく大切な成分ではありますが、加齢とともにより意識することが大切といえるでしょう。

セラミドの種類と特徴

一口に「セラミド」といっても、いくつかの種類があります。主な4種類の特徴を見ていきましょう。

天然セラミド(動物由来セラミド)

動物(哺乳類)由来のセラミド。皮ふへの浸透性がよく、高い保湿効果が期待できます。 ・ビオセラミド、セレブロシドなど

ヒト型セラミド(バイオセラミド)

ヒトの肌にあるセラミドに似せて、酵母などからつくられた成分。肌への浸透性や保湿効果に優れています。 ・セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAS、セラミドAPなど

植物性セラミド

植物から抽出されたセラミド。ヒトの肌に存在するセラミドとは一部構造が異なるため浸透力はやや劣るものの、保湿性は問題ありません。
・米ヌカスフィンゴ糖脂質、ユズ果実エキスなど

疑似セラミド(合成類似セラミド)

ヒトの肌にあるセラミドに似せて、化学的に合成されたセラミド。安価で日常使いしやすいものの、天然セラミドやヒト型セラミドに比べると浸透力や保湿力はやや劣ります。
・ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドなど

セラミドを維持するためのケア方法

肌のうるおいを保つためには、セラミドが肌から流出しないようにすることと、不足した分を補うケアが必要。具体的な方法をご紹介します。

うるおいを守りながらクレンジングと洗顔を行う

クレンジングや洗顔などで肌を洗うときは、よごれや洗浄料とともにセラミドも流れ出てしまいます。セラミドの流出を最低限にするため、肌をこするように洗ったり、熱すぎるお湯を使ったりするのは控えてください。

洗顔料はレモン大を目安にたっぷりと泡立て、摩擦が起きないように洗いましょう。クレンジング料はさくらんぼ粒大、洗顔料は2~3cmを目安に、ケチらずじゅうぶんな量を使うことも大切です。

またお湯の温度は、37℃前後のぬるま湯が適切。熱いお湯は肌のうるおいを必要以上に奪ってしまう一方で、冷たすぎてもよごれが落ちにくくなってしまいます。

洗顔後のスキンケアでしっかり保湿

洗顔後は肌の乾燥が急速に進みます。保湿に特化した基礎化粧品を使い、肌に一刻も早くうるおいを補いましょう。基本の化粧水・乳液のほか、必要に応じて美容液やクリームなども取り入れてみてください。

セラミド配合のスキンケアを選ぶ場合は、天然セラミドやヒト型セラミドが特におすすめ。リーズナブルに抑えたいなら、植物性セラミドを選んでもよいでしょう。

また、皮ふの水分保持能を改善する効果が認められた有効成分「ライスパワーNo.11」にも注目。肌がセラミドを生み出す力を高めてくれるので、より効率的なケアが叶います。

クレンジングや洗顔のときと同様、肌への摩擦はバリア機能の低下を招きます。化粧水は500円玉大、乳液は10円玉大、美容液は2~3プッシュ、クリームはパール粒大を目安に使い、こすらず丁寧になじませましょう。

食べ物でセラミドを取り入れる

外側からだけでなく、身体の内側からもセラミドを摂取してはいかがでしょうか。肌の保湿のためには、1日あたり0.6mg以上のセラミドを摂るとよいといわれています。下記の食材を毎日の食事にうまく取り入れつつ、場合によってはサプリメントなども活用してみましょう。

・生芋こんにゃく
・米(米ぬか)
・小麦(小麦胚芽)
・大豆
・わかめ
・ひじき
・牛乳
・桃
・パイナップル など

まとめ

うるおいに満ちた肌を叶えるためには、セラミドを意識したスキンケアがカギ。セラミドが肌でどのようなはたらきをするか知っておくことで、より効率よくケアできます。セラミドはもちろん、セラミドを生み出す力を高め、肌の乾燥を根本から改善するライスパワーNo.11などの成分も活用し、乾燥や肌あれなどのトラブルが起きにくい健やかな肌を目指しましょう。