「もっと小顔に見せたい」「顔にメリハリを出したい」という願いを叶えたいなら、ぜひ取り入れたいのがシェーディングです。しかし、使い方によっては逆に不自然に見えてしまうことも。自然な小顔見えを狙うなら、正しい知識とテクニックを押さえておくことが大切です。この記事では、初心者でも失敗しにくいシェーディングの基本から顔型別の入れ方のコツ、注意したい点まで解説します。
シェーディングとは
メイクアイテムの中でも、比較的ニッチな部類に属するシェーディング。まずは、シェーディングの役割や特徴をおさらいしておきましょう。
シェーディングとは?ハイライトとの違い
「シェーディング」とは、顔に影をつけることで立体感を出し、フェイスラインや鼻筋をすっきり見せるメイクアイテム(およびそのテクニック)のこと。
同時に触れられることが多い「ハイライト」は、顔の高い位置に明るさをあたえることで顔に立体感を出すアイテム。いずれもメリハリを演出するために活躍しますが、シェーディングは「影」を、ハイライトは「光」を足すためのものであり、役割は真逆と言えます。
シェーディングは本当に必要?
シェーディングはメイクに必ずしも必要というわけではありません。しかし、陰影を加えることで顔全体にメリハリが生まれるため、「フェイスラインがぼんやりして見える」「小顔に見せたい」「彫りの深い顔に憧れる」などの悩み・願望があるなら、メイクに取り入れるのがおすすめです。平坦に見えがちな顔に立体感が生まれ、引き締まった印象をあたえることができます。
パウダー以外も!種類別の特徴や適した部位
シェーディングには、広く流通しているパウダータイプのほか、クリームやスティックなどのタイプも存在します。それぞれの特長を踏まえて選んでみてください。
パウダータイプ
初心者にも扱いやすく、ふんわりナチュラルに仕上がります。汎用性が高いため、ひとつは持っておくと便利です。付属のブラシがついている場合も、別途大きめのブラシを用意しておくと仕上がりに差が出ます。
クリームタイプ
密着力が高く持ちもよいため、くずれにくさを重視する場面で活躍。ツールを使わず指でなじませることもでき、意外と簡単に使えます。パウダーよりもツヤ感を出しやすいため、マットになりすぎるのが苦手な方にもおすすめです。
スティックタイプ
面が広いものからクレヨンのようにスリムなものまでさまざま。前者はフェイスラインなどの広範囲に、後者は鼻筋などの細かい部位に重宝します。スティックを直接肌に塗布した後、スポンジやブラシでなじませるのが一般的です。
【基本】シェーディングを入れる部位と入れ方のポイント
まず押さえておきたい、シェーディングの基本の使い方を解説します。基本を押さえた上で、顔の形や自分の悩みに適した入れ方を模索していきましょう。
影を強調したい位置に入れるのが基本
シェーディングは、自然に影が落ちる部位を強調するように入れるのが基本。もともと影になる部分をなぞるようにすることで、不自然さのない自然な立体感を演出することができます。まずは基本的なフェイスライン・鼻からチャレンジしてみましょう。
フェイスライン
顔の外側、特にほお骨の下からあごにかけての部分にシェーディングを入れると、顔の輪郭が引き締まって見えます。さらに、ひたいの生え際部分に軽く影を入れると、ひたいが狭く見えて整ったバランスに。首と顔の境目にあたるあご下にも影を入れると、さらに小顔見えが叶います。
鼻(ノーズシャドウ)
まゆ頭のすぐ下から小鼻の横にかけて薄く影を入れると、鼻筋が通った印象に。決して濃く入れすぎず、しっかりぼかして自然になじませるのがポイント。線のようにくっきり入れると逆に不自然に見えるため、注意が必要です。さらに、鼻の下にも入れると人中が短く見え、より小顔印象が増します。
入れすぎ・なじませ不足に注意
シェーディングを広範囲に入れすぎると、顔全体がくすんで見えることも。また、なじませが不十分だとムラになり、不自然な印象が増してしまいます。あくまでも影になるべき箇所にのみ入れ、境目がくっきりしないようきちんとなじませましょう。
きれいになじませるためには、ブラシをアップデートするのも手。特にフェイスラインなどの広範囲に入れる際は、毛足が長く柔らかい大きめのブラシで一気に塗布するとムラづきを防げます。クリームタイプやスティックタイプの場合も、弾力のある大きめのスポンジを使うとよいでしょう。
完成後には必ず全体をチェック
シェーディングを入れた後は、必ず全体を引きでチェックする習慣をつけましょう。近くでは自然に見えていても、少し離れると不自然に浮いて見えることがあります。光の加減や角度によっても見え方が変わるため、自然光の下で確認するのもおすすめです。
【顔の形別】シェーディングのポイント
顔型によって、適するシェーディングの入れ方は異なります。ポイントは、「卵型」に近づくように影を入れること。自分の顔の特徴に合うシェーディングの入れ方を知り、理想的なバランスに近づきましょう。
丸顔:顔の側面とノーズシャドウで引き締め、縦のラインを作る
顔の横幅が広く見えがちな丸顔の方は、顔の側面にシェーディングを入れて引き締め、縦のラインを強調するとバランスが整います。さらに、ノーズシャドウを加えることで顔全体にシャープさが出て小顔効果もアップします。
面長:顔の側面には入れず、生え際とあごに入れて横幅を強調する
顔の縦の長さを緩和するためには、ひたい(生え際)とあご先にシェーディングを入れるのがポイントです。顔の側面にはあえて影を入れず、縦の印象を弱めるだけでバランスが整います。
ベース型(エラ張り):エラを削るようなイメージで外側に入れる
エラ張りが気になるベース型の方は、エラ部分を中心としたフェイスラインの外側にしっかりと影を入れることで、輪郭をすっきり見せることができます。張っている部分を削るようなイメージで、自然になじませてみてください。
逆三角形型:張りがちなハチとあごに入れて丸みを出す
逆三角形型の方は、目立ちやすいひたいのハチ部分にシェーディングを入れると柔らかい印象に。顔の上部と下部に丸みを持たせるようなイメージで影を入れると、フェイスラインがなめらかに見えます。
まとめ
使い方さえ覚えてしまえば、誰でも簡単に顔の印象を引き締め、小顔に見せることができるシェーディング。種類別の特徴を理解したり、顔型に合わせて入れ方を変えたりすれば、ワンランク上の仕上がりに近づけます。毎日のメイクにシェーディングを取り入れ、理想の小顔メイクを完成させてみてください。