年齢を重ねるにつれて、目もとがなんだか暗く見える気がする…と悩んでいませんか?そんな時に注目したいのが涙袋メイク。若い世代のものと思いがちですが、実は大人だからこそ取り入れるメリットがあります。
そこで今回は、大人女性にふさわしいナチュラルな涙袋メイクの方法を詳しくご紹介。メイクの力を借りて、自然な立体感とやわらかな印象に満ちたまなざしを手に入れましょう。
涙袋とは?
決して広い範囲ではないにもかかわらず、顔の印象を大きく左右する重要なパーツ「涙袋」。下まぶたに沿ったふっくらした膨らみのことを指しますが、正式には「眼輪筋」という筋肉の盛り上がりによって形成されるもので、実際に涙が貯まっているわけではありません。
もともと涙袋がない方や、加齢とともに目立たなくなってきた方でも、メイクの力で自然に美しい涙袋を演出することができます。
大人にとっての涙袋メイクのメリット
大人女性が涙袋メイクを取り入れることで得られるメリットは、単に目を大きく見せる効果だけではありません。年齢とともに気になってくる目もとの悩みを自然にカバーしながら、上品で洗練された印象を演出できます。
目もとに立体感が生まれ、顔全体のバランスが整う
年齢を重ねると顔全体の立体感が失われ、どこかのっぺりとした印象になりがち。涙袋を演出することで目もとに立体感が生まれ、顔全体のバランスがよくなる効果が期待できます。
クマやたるみをカモフラージュできる
加齢によって増えがちな目もとのクマやたるみも、涙袋メイクでカバーしやすくなります。目もとに明るさをプラスすることで、暗さの一因になるクマ・たるみが目立ちにくくなる効果が期待できるでしょう。
大人ならではの、柔らかくやさしい印象を演出できる
笑ったときにより強調される涙袋は、やさしく柔和な雰囲気をもたらします。また、涙袋によって目もとに立体感が生まれ、表情が明るく見える効果もあるでしょう。メイク方法を工夫することで、かわいいだけではない大人ならではの魅力を引き出すことができます。
大人の涙袋メイク:ナチュラルに仕上げるための基本3STEP
大人の涙袋メイクは、自然さを重視することが大切。目もとの印象を向上させる、基本の3STEPを解説します。
STEP 1|ふんわりとした影で立体感を演出
<使用アイテム>
・自分の肌色より1〜2トーン暗い程度の、肌なじみのよいブラウン系のアイカラーやアイブロウペンシル
・細めのブラシ(アイカラーを使う場合)
笑ったときに自然にできる涙袋の境界線を目安にし、涙袋の下に自然な影を描きます。目頭から目じりにかけてすべて描くのではなく、黒目を中心にやや広げるくらいがベストです。一気に濃く描くのではなく、薄く何度かに分けて重ねると自然な影を作れます。
STEP 2|ハイライトで明るさをプラス
<使用アイテム>
・肌なじみのよいベージュやアイボリー系のアイカラー、もしくは涙袋用のハイライター
・ブラシまたはチップ
目頭から黒目の外側あたりまでの涙袋全体に、アイカラーやハイライターをやさしくのせます。中央部分がもっとも明るく、目頭と目じりに向かってグラデーションになるように調整すると、より自然で美しい仕上がりに。
アイカラーは、上品で細かいパールが入ったタイプがおすすめです。若い世代から人気がある大きなラメやグリッターが入ったものは、悪目立ちしがちなのでなるべく避けましょう。
STEP 3|仕上げのなじませ
<使用アイテム>
・綿棒やブラシ
最後に、影とハイライトを自然になじませます。綿棒やブラシを使って、影の境界線とハイライト部分をそれぞれぼかしましょう。影は特に目頭側と目じり側をぼかし、周囲の肌色となじませるとより自然に。ハイライト部分は、不自然に強調されないよう肌と密着させるようになじませます。仕上げにフェイスパウダーを軽くのせると、くずれにくさ・にじみにくさがアップします。
最後に全体を確認し、左右のバランスが取れているかをチェックして完成。室内の照明だけでなく、できれば自然光の下でも仕上がりを確認することをおすすめします。
メイク前のケア&ベースも大切
目もとは、皮ふが特に薄く繊細なパーツ。美しい涙袋メイクを完成させるために、メイク前の下準備にも力を入れましょう。
アイプライマー(目もと用下地)などで目もとの土台を整えておく
アイメイクをする前には、アイプライマー(目もと用下地)を仕込んでおくのがおすすめです。アイメイクの密着性が高まり、くずれにくくなります。使うときのコツは、ごく少量を薄く均一になじませること。厚塗りやムラづきは、逆にヨレ・くずれの原因になるため気をつけましょう。
また、乾燥した肌にメイクを重ねると時間が経つにつれてヨレやすくなります。メイク前のスキンケアでは、目もとのキワまでしっかり保湿することも意識してみてください。シワやたるみ、色素沈着の一因になるため、こすらずやさしい力加減で行いましょう。
コンシーラーでクマやくすみをカバーしておくと、涙袋がより映える
大人の肌悩みとして多く挙げられる、目もとのクマやくすみ。軽いものであればハイライトを入れる涙袋メイクでカモフラージュできますが、色がうまくのらなかったりくすんだりする場合は、あらかじめコンシーラーを使って整えておきましょう。
また、目の下だけでなくまぶた全体のくすみも軽くカバーしておくと、涙袋のハイライトがより映えます。くすみを補正できるよう、色のついたアイプライマーを使うのも手です。
まとめ
大人にとって、「涙袋」は単なる流行を追うパーツにあらず。年齢とともに変化する目もとの悩みを自然にカバーしながら、上品で女性らしい魅力を引き出すことができます。今回ご紹介したテクニックを参考に、大人ならではの魅力が輝くまなざしを演出してみてください。