

フレグランスやアロマオイル、柔軟剤など、日々の生活に「香り」を楽しむアイテムを取り入れている方も多いはず。実は近年、香りが肌にも影響をあたえる事実が明らかになってきているのをご存じでしょうか。本記事では、香りが心と体にあたえるメカニズムと効果を解説。日々の美容ルーティンに香りを取り入れるヒントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
香りが心や体にあたえる影響やそのメカニズム


空気中の香りの分子は、呼吸と共に鼻に入ると鼻の奥にある粘膜に溶け込み、「情報」として嗅細胞に認識されます。その後に嗅神経などを経て、感情や本能をつかさどる大脳辺縁系や自律神経系をつかさどる視床下部に伝わり、さまざまな効果をもたらすのです。
例えば、香りによって集中力やリラックス効果の高まりを感じたことがある方は多いでしょう。ほかにも、免疫力に関係する細胞の活性値上昇や、女性ホルモンの一種であるエストロゲン濃度の増加、副交感神経の高まりによる動脈機能の改善など、さまざまな効果が報告されています。
香りが肌におよぼす美容効果とその仕組み
香りが影響をあたえるのは、心や体だけではなく肌にも及びます。香りが自律神経にはたらきかけてリラックスモードを司る副交感神経が優位になると、毛細血管が拡張。血行がよくなると肌にも酸素や栄養が届き、肌のくすみやクマ、乾燥や肌あれといったさまざまな悩みを防ぎやすくなるという仕組みです。
また副腎皮質から分泌される「コルチゾール」は、「ストレスホルモン」と呼ばれる一方で体の炎症を鎮める効果もあります。しかし、ストレスを感じるとコルチゾールはその対処に追われ、抗炎症効果を発揮できなくなってしまうのです。慢性的な炎症は、肌あれや赤みだけでなくシミやシワといったエイジングサインにもつながります。そこで活躍するのが、副交感神経を優位にする香り。コルチゾールがストレスによって消費されるのを防ぎ、肌の炎症を抑制に専念しやすくなり、結果として肌トラブルの予防につながるといえます。
さらに、香りには睡眠の質を上げる効果もあるとされています。睡眠中には肌の修復が行われる成長ホルモンが分泌されるので、良質な睡眠をとることは美肌への近道といえるでしょう。
美容分野で人気のある代表的な香りとその特徴
香りを手軽に楽しむなら、香り付きのスキンケア・ボディケアアイテムを使うのがおすすめです。美容アイテムに採用されることが多い、代表的な香りとその特徴をご紹介します。
シトラス系:グレープフルーツ、レモン、オレンジなど
気分をリフレッシュさせる爽快な香り。朝のスキンケアやボディケアなど、気分転換したいシーンで使うアイテムとの相性に優れています。性別を問わずに使いやすいので、メンズコスメやジェンダーレスコスメなどにもよく使用されています。
フローラル系:バラ、ジャスミンなど
美容アイテムに最も多く採用されているカテゴリーのひとつ。やさしく優雅な香りは、スキンケアの時間を特別なものにしてくれます。特に、ローズの精油には女性ホルモンにアプローチする作用も期待されており、エイジングケア系の製品に配合されていることも珍しくありません。
ハーバル系:ラベンダー、ローズマリー、ペパーミント、ユーカリなど
植物の葉や花から得られる、それぞれ唯一無二の香り。摘みたての薬草や草原を思わせる、グリーンな清涼感が持ち味です。アロマテラピーでも多用されるように、特に気分を整えたいシーンで活躍されます。
香りを取り入れて日々の美容時間をもっと豊かに
心や体、そして肌にまでもよい影響をもたらす香り。普段の美容に取り入れる際の、ちょっとしたポイントをお伝えします。
好きな香りで、スキンケア時間をリラックスタイムに
何よりも大切なのは、自分が「心地よい」「好き」と思える香りを選ぶこと。香りの感じ方には個人差があり、「よい香り」は人によって異なります。気持ちが和んだり、深く息を吸い込みたくなったりする好きな香りを選ぶことで、いつものスキンケアがマインドフルネスな時間へと変わるでしょう。毎日のルーティンが楽しみになる、お気に入りの香りのアイテムを見つけてみてください。
スキンケアだけでなく、ボディケアなどにも活用を
香りを取り入れる美容の楽しみは、フェイスケアにとどまりません。入浴時に好きな香りのバスソープやボディウォッシュを使ったり、お風呂上がりに香りのあるボディクリームやボディオイルでケアをしたりと、楽しみ方はいろいろ。香りつきのハンドクリームやリップバームなど、日中のふとした瞬間に香りを感じられるアイテムを取り入れるのもおすすめです。顔以外もお気に入りの香りを感じながらケアすることで、心が安らぐ時間がより増えるでしょう。


