美白美容液を上手に選ぶコツ、美白成分を知ろう！

メラニンを作る過程を阻害する

コウジ酸
日本で生まれた、日本酒・しょうゆ・味噌等をつくる際に使われる「麹」からバイオテクノロジー（発酵法）によって抽出され、高純度に精製された天然由来の美白有効成分です。シミの根源細胞に直接届き、メラニンの過剰な生成を抑制する美白効果にすぐれています。また、分子量が小さく、浸透性にすぐれています。酒などの醸造所で、コウジ菌を扱う人の手が白く美しいことから発見されたといわれています。チロシナーゼの働きを抑える働きがあります。
※シミの根源細胞…シミ発生のおおもとである、メラニンを作り出すメラノサイトのこと。

アルブチン
コケモモや梨、ウワウルシなどの植物に含まれている成分で、チロシナーゼに直接作用してメラニン生成を抑えます。また、肌に吸収されるとハイドロキノンになり、メラニン色素を除去する働きも持っています。α-アルブチンとβ-アルブチンがあり、どちらもハイドロキノン誘導体ですが、ハイドロキノンに比べて、皮膚への刺激はほとんどなく、安定していることが特徴です。

エラグ酸
ブラックベリー、ラズベリー、イチゴなどの植物に含まれる天然フェノール系の抗酸化物質で、チロシナーゼの働きを抑える働きがあり、高い美白効果が得られるといわれています。 アルブチン同様、肌に刺激が少なく、海外ではサプリメント成分としても製品化されています。

ルシノール
ハイドロキノンと似た構造を持ち、チロシナーゼの生成を阻害します。お肌への浸透性がよく、安定性が高い事が特徴です。

カモミラET
カモミールから抽出している美白成分です。シミを作るようにメラノサイトへ指令を出す情報伝達物質エンドセリンを抑制し、メラニン色素を作るメラノサイトが増殖・活性化するのを防ぎます。

トラネキサム酸
メラニン色素が生成されるのを抑える働きと、炎症を抑える働きがあり、美白効果だけでなく、肝斑や肌荒れを改善する効果もあります。

リノール酸S
紅花油から抽出された成分で、チロシナーゼを分解して、余分なメラニンを生成させないように働く成分です。

プラセンタエキス
動物の胎盤から抽出される成分で、チロシナーゼを抑制する効果があります。他にも、新陳代謝や血行を活発にするなどの様々な働きを持つことでも有名です。

ビタミンC誘導体
化粧品に配合すると壊れやすいビタミンCを、誘導体にすることで安定化させたもので、体内で酵素反応によって、ビタミンCになります。メラニンが生成されるプロセスを阻害するだけではなく、メラニン色素の還元作用もある、美白に優れた成分です。
しかし、刺激が強く、肌を乾燥させる作用があるため、乾燥肌の方は単体ではなく、保湿成分が配合された美容液を選ぶことをおすすめします。

ハイドロキノン
チロシナーゼ活性化を阻害する作用と、メラニンを薄くする漂白・還元作用の両方を兼ね備えており、「お肌の漂白剤」とも呼ばれるほど高い美白効果がある成分です。美白効果が高い分、刺激が強く安定性が悪いため、以前は皮膚科等での処方のみに制限されていましたが、現在は低濃度であれば化粧品にも配合できるようになりました。