目次
すべての人をメイクによって“透明感”のある肌に導くパウダーファンデーションを目指しました
くすみの原因を取り除くメルティングスノーパウダーなど、「透明感の定義」を叶えるための新素材を開発
常識にとらわれない自由な発想で生み出した、極上のスキンケアタッチ「肌どけ」感を叶える製法
コーセーの社内で話題になるほどに。すべての肌質の方に自信を持って勧められるファンデの誕生
開発者インタビュー
パウダーファンデーションでも雪肌精ならではの“透明感”にこだわり、すべての人に感動を与えたい。
「肌どけファンデ」(雪肌精 スノー CC パウダー)が生まれるまでの開発ストーリー。
目次
すべての人をメイクによって“透明感”のある肌に導くパウダーファンデーションを目指しました
くすみの原因を取り除くメルティングスノーパウダーなど、「透明感の定義」を叶えるための新素材を開発
常識にとらわれない自由な発想で生み出した、極上のスキンケアタッチ「肌どけ」感を叶える製法
コーセーの社内で話題になるほどに。すべての肌質の方に自信を持って勧められるファンデの誕生
大石 郁
コーセー研究所 メイク製品研究室
ベースメイクアイテムの製剤化研究に従事。
肌どけファンデの開発においては、製品研究に担当として携わり具現化に至った。

——肌どけファンデの開発にあたって、こだわったこと、目標としたことは?

大石:こだわったのはやはり雪肌精の代名詞でもある“透明感”です。すべての女性がなりたいと思う、透明感のある肌。その願いにパウダーファンデーションで応えたい、というところからスタートしました。

ではメイクしたときに肌をどんな状態に導けば「透明感がある」と感じてもらえるんだろうか? それを探ることが開発の第一歩でした。関西学院大学との共同研究で、アンケート等で集めた「透明感」からイメージされるワード2000語以上を解析し、「メイク肌における透明感の定義」を導き出したのです。

導きだされた「メイク肌における透明感の定義」

その結果から、視覚要素として、「素肌のようなナチュラルカバー」「キメが整った様な均一な質感」「水を含んだようなツヤ感」、さらに、おもしろいことに触覚要素として、「後肌のすべすべ感」「溶け込むような、なめらかさ」が重要であるという新たな気付きを得ました。このことより、まず見た目に「均一でナチュラルな美膜」をつくること、そして触ったときに粉っぽさを感じさせない「極上のスキンケアタッチ」、その2つを両立することで透明感のあるメイク肌が叶えられると確信しました。同時に、「透明感」という言葉は誰もが憧れるキレイな肌の要素をギュッと詰め込んだようなワードだということを改めて感じ、透明感メイクを実現させたいという思いが一層強くなりました。

——今回、肌どけファンデの開発に3年間という期間を要したそうですね。

大石:まず「メイク肌における透明感の定義」を追求することからスタートしました。でも、導き出した「均一でナチュラルな美膜」という視覚要素と、「極上のスキンケアタッチ」という触覚要素を形にしていくところで、大きな壁にぶつかりました。その2つの要素を同時にパウダーファンデーションで叶えるのは既存の技術ではできなかったんです。

そこからは試行錯誤の日々。透明感メイクの定義をすべてかなえるサンプルを作る為、素材の選択や配合量の検討など処方が確定するまでに約100サンプル。さらに製造工程や量産化の検討を重ね、作ったサンプルはトータルで1000以上になります。

1000以上作った開発サンプルの一部

今回、構成成分であるパウダーの開発から取り組みました。視覚要素における「ツヤ」や「均一性」はもちろんですが、「くすまない」というところにも、とことんこだわりました。一般的なパウダーは、皮脂と混ざると色調が変化し、くすんでいってしまうんです。実はこれがお化粧をして時間が経ったときに肌がくすんで見える原因のひとつ。そこで今回はパウダー自体のくすみがまるでなく、皮脂と混ざってもくすまない「メルティングスノーパウダー」を新たに開発しました。

(左)人工皮脂を混ぜた一般的な板状粉体、(右)人工皮脂を混ぜたメルティングスノーパウダー

——素材の開発に加えて、今回は製法も新たに生み出したそうですね。

大石:はい。いい食材があっても調理の仕方が悪いと美味しいお料理にならないのと同じで、素晴らしい素材を開発しても、他になんの素材をあわせるか、作り方はどうするかというところも重要なので試行錯誤を繰り返しました。

実は私はまだ開発の仕事に携わってから3年ほど。未経験な事も多く、分からないことは周りの先輩方の協力を得ながら学んでいる段階でもありますが、逆に、常識にとらわれず自由な発想をすることもできました。

その自由な発想を活かして開発したのが、「スキンケア製法」「ソフトタッチプレス」という製法です。

——長い開発期間と、様々な苦労を越えて、完成したときのお気持ちは? 周りの反響はありましたか?

大石:完成した瞬間のことは忘れられません。いつもサンプルをつくったら、まず自分の肌で確認するのですが「これだ!」と思いました。他の開発メンバーも満場一致で「完成したね」という意見だったんです。本当に嬉しかったですね。このサンプルにたどりつくまでには、工場の方々など周りの人々の熱心な協力があったからこそ。とにかくもう、感謝の気持ちでいっぱいでした。今思い出しても涙が出てしまいます。

完成品のサンプルを試した方々からも続々と「感動した」「こんなファンデはなかったね」という感想を頂いています。ここまで反響が大きいことに驚いていますが、皆さんに満足いただける商品ができたと確信しています。

じつはパフにもこだわっているんです。片面はスポンジ仕様になっていてこちらを使うとカバー力が実感できます。そしてもう片面は起毛仕様になっていて、ナチュラルな仕上がりと、ふんわりしたつけ心地を感じられます。ぜひその日のシチュエーションや好みで使い分けて頂きたいです。どちらの面を使っても、特別なテクニックがなくてもムラなくきれいに、透明感のある仕上がりが叶えられるというのも、こだわったポイントです。

パフの両面を拡大。(左)スポンジ面、(右)起毛面

とにかく今までにない仕上がりとつけ心地だと思います。素肌がキレイになったような美肌を手に入れたい方、毛穴などの凹凸をきちんとカバーしたい方、普段はリキッドファンデーションをお使いの方……。みなさん好みは様々だと思いますが、「透明感のあるきれいな肌になりたい」と願うすべての方に、ぜひ一度お試し頂きたいです。