美白有効成分とは?それぞれの効果と種類について解説!

美白有効成分とは?それぞれの効果と種類について解説!

白くてキメの整った美しい肌を目指す方は、美白有効成分について知っておきましょう。美白有効成分は美白化粧品に含まれており、成分の種類によって働きが異なります。美白有効成分の特徴や働きを確認し、自分に合ったものを選びましょう。今回は美白有効成分の種類や効果について詳しくご紹介します。

美白有効成分の定義とは?

美白有効成分とは?それぞれの効果と種類について解説!

美白有効成分とは?それぞれの効果と種類について解説!

美白有効成分は、美白効果のある成分として厚生労働省の認可を受けています。美白効果を謳うことが許可されており、美白化粧品に配合されています。美白有効成分の効果は、メラニンの生成を抑え、しみやそばかすを抑えることです。

厚生労働省が認可している美白有効成分は20種類を超えます。また、美白有効成分によって、しみやそばかすを抑える仕組みが異なるので、あらかじめ確認しておくことが大切です。

美白有効成分の種類とは

美白有効成分とは?それぞれの効果と種類について解説!

美白有効成分とは?それぞれの効果と種類について解説!

美白有効成分の種類によって効果が異なります。美白有効成分の種類は次のとおりです。

メラニンの生成を妨げるもの

しみやそばかすは、肌にメラニンが沈着したものです。メラニンは肌のターンオーバーで自然に排出されますが、長年にわたる紫外線ダメージの蓄積やターンオーバーの乱れが原因で、肌に沈着してしみとなります。

このメラニンの生成を防ぐ美白有効成分があります。メラニンを生成するメラノサイトの活性化を抑えたり、メラニンに関係するチロシナーゼの働きを抑えたりすることが特徴です。

どのようにチロシナーゼに作用するのかは、美白有効成分によって異なります。

メラニンを還元するもの(しみを薄くするもの)

メラニンの還元を促すことで、しみを薄くする美白有効成分があります。すでに、しみができてしまった場合に選ぶことが大切です。劇的な効果は期待できませんが、ケアを続けることで、しみの改善を実感できるでしょう。

また、予防を目的として使用することも可能です。シミやそばかすができていなくても、刺激や紫外線を受けることでメラニンが生成されるため、還元作用のある美白有効成分でケアしておきましょう。

肌のターンオーバーを整えてメラニンの排出を促すもの

肌のターンオーバーを整えることで、メラニンの排出をサポートする美白有効成分があります。ターンオーバーは、肌の生まれ変わりのサイクルのことです。メラニンは、ターンオーバーによって肌の表面へと押し上げられて、垢と一緒に剥がれ落ちます。

加齢や不規則な生活、ストレスなど、さまざまな原因でターンオーバーが遅れます。その結果、ターンオーバーによるメラニンの排出よりもメラニンの生成の方が早くなり肌に蓄積されてしまうのです。

主な美白有効成分

美白有効成分とは?それぞれの効果と種類について解説!

美白有効成分とは?それぞれの効果と種類について解説!

美白有効成分は、さまざまな美白化粧品に配合されています。それぞれ効果が異なるため事前に確認しておきましょう。さまざまな角度からメラニンに作用する美白化粧品を選ぶことが大切です。主な美白有効成分は次のとおりです。

アルブチン

特徴…コケモモに含まれている成分です。
働き…メラニンの生成に必要なチロシナーゼの働きを阻害することで、メラニンの生成を抑える働きがあります。チロシナーゼをどのように阻害するのかは、美白有効成分によって異なります。アルブチンは、チロシンとチロシナーゼの結合を防ぐタイプの美白有効成分です。

ビタミンC誘導体

特徴…ビタミンCの欠点である吸収性や安定性の問題を改善した成分です。肌に浸透後、肌の内部にある酵素によって分解されて、ビタミンCとして働きます。
働き…メラニンの還元を促したり、色を薄くしたりする働きがあります。

カモミラET

特徴…カモミラを原料としています。
働き…メラノサイトの活性化や増殖を抑えることで、メラニンの生成を抑える成分です。

ハイドロキノン

特徴…医療機関で処方される成分です。美白成分として知られていますが、有効成分としての認可は得ていません。
働き…チロシナーゼの働きを抑えることで、結果的にメラニンの生成を抑えます。

トラネキサム酸

特徴…美白有効成分ですが、抗炎症薬や止血剤として使われていたこともあります。
働き…メラノサイトの活性化を抑えることで、結果的にメラニンの生成を抑えます。

プラセンタエキス

特徴…動物の胎盤から抽出される成分です。
働き…メラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぎます。そのほか、角質を溶かしたり代謝を促したりする働きもあるといわれていますが、その働きは完全には解明されていません。

コウジ酸

特徴…醤油や日本酒などを製造する過程で発生する麹(こうじ)に含まれるコウジ菌が生産する成分です。
働き…メラニンの生成に関わるチロシナーゼの働きに必要な銅原資を奪い、働きを阻害します。

リノール酸S

特徴…紅花油などに含まれるリノール酸を改良した成分です。
働き…チロシナーゼを分解することで、メラニンの生成を抑えます。また、肌のターンオーバーを促すことでメラニンの排出をサポートします。

ニコチン酸アミド

特徴…ナイアシンと呼ばれるビタミンの一種です。
働き…メラニンが表皮の細胞に受け渡されるのを抑制し、メラニンが過剰に肌の表面に現れることを防ぎます。

4MSK

特徴…4-メトキシサリチル酸カリウム塩の略称です。
働き…シミのある部位で起きている角化の仕組みの問題に働きかけて、メラニンの排出を促します。

マグノリグナン

特徴…モクレン科ホオノキの樹皮に多く含まれるフェノール性二量体に着目され、開発されました。
働き…チロシナーゼが成熟するのを阻害し、メラニンの生成を抑えます。

エナジーシグナルAMP

特徴…アンデノシン-リン酸ニナトリウムOTとも呼ばれる成分です。
働き…ターンオーバーを促すことでメラニンの排出をサポートします。ターンオーバーが乱れがちな方が選びたい美白有効成分です。

まとめ

美白有効成分は、美白化粧品に必ず配合されています。どのようなタイプの美白有効成分なのか選ぶ際にチェックしましょう。また、美白有効成分として認可を得ていない成分が含まれている場合もあるため注意が必要です。美白有効成分の種類を知り、自分に合ったものを選びましょう。