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2016.04.06

フィギュアスケート・チームチャレンジカップ

フィギュアスケートの新しい大会、「2016コーセー・チームチャレンジカップ」が4月に初開催されることになり、大会概要やチーム詳細についての発表記者会見が先日開かれました。
この大会は、世界のトップフィギュアスケーター42名が、北アメリカ、ヨーロッパ、アジアの3つの大陸別に分かれてチームを組んで競技に臨むもの。すでにweb上で公開されていた北アメリカチーム、ヨーロッパチームの顔ぶれに続いて、この日、アジアチームのメンバーが世界に向けて初公開されました。日本からは、宇野昌麿選手、宮原知子選手がそれぞれ男女シングルの代表になり、本郷理華選手がファン投票で決まる枠の候補選手に選ばれています。
チームを率いるキャプテンの紹介もありました。キャプテンは演技はしませんが、滑走順などの戦略を決めるキーパーソンの役目を果たします。

他2チームのキャプテンは、会見前にすでにweb上で発表になっていまして、ヨーロッパチームのキャプテンは何と、元イギリス代表アイスダンス選手のクリストファー・ディーンさん。1984年のサラエボ五輪の伝説、9人のジャッジ全員が芸術点6.0満点をつけた「ボレロ」を滑ったトービル&ディーン組のディーンさんです。一方、北アメリカのキャプテンは、1992年アルベールビル五輪で、オリジナルプログラム(現在のショートプログラムに相当)・フリープログラムともに1位で堂々の金メダルに輝いたクリスティ・ヤマグチさん。フィギュアスケート界のレジェンド2人と肩を並べても遜色ない、アジアを代表するレジェンドといえば……もちろんそうですね。発表されたアジアチームのキャプテンは荒川静香さんでした!

荒川さんは、2004年のドイツでの世界選手権で世界女王となった後、2006年のトリノ五輪では、アジア人女子フィギュアスケート選手・初の金メダリストとなりました。この荒川さんのパイオニア的な快挙こそ、日本を始めとするアジア圏で、ここまでフィギュアスケートの人気が盛り上がるきっかけになったといえると思います。現在はプロスケーターとしても、日本スケート連盟の副会長としても、精力的に活躍中の荒川さん。きりりとしたパンツスーツ姿で登場し、「選手たちがベストパフォーマンスに近い力が出せるよう精一杯サポートしたいと思います」と抱負を語りました。

初めての開催になるチームチャレンジカップの見どころについては、
「初日は、男女シングル3名ずつによるショートプログラムの対戦です。チームから1名ずつ、合計3人の選手が順位を競う戦いを男女それぞれ3回行って、順位点を総合した点数で優勝が決まります。このルールを聞いた時、これは各チームの誰がどの順で滑り、他チームの誰と一緒に競うことになるのか、滑走順がポイントになると思いました」と解説。「滑走順はキャプテンが決めることになっていますから責任重大ですね。若い選手からベテランという順にするのか、プレッシャーに強い選手を後に持って行くのかなど、他2チームの戦略も想定して考えたい」と話していました。

2日目の競技は、ペアやアイスダンスも含む全員がフリープログラムを演技し、カテゴリー別に上位の選手の演技点がチームの得点となる戦いです。
荒川さんの見立てによれば「全員がベスト演技を目ざしたうえで、上位選手の演技点がチームを代表するという対戦は、個人戦とは違った安心感や心強さがあるのではないかと思います。日本の選手たちも、アジアの国の1つの力として参加するので、他国選手たちとコミュニケーションをとるよい機会にもなるのではないでしょうか」とのこと。

また「フリープログラムのみで戦いますので、より芸術性が問われるかと思います。どの様な表現をすれば伝わるのか。自分のアピールポイントをどう見せたいのか。それには何を磨けばよいのか。自分を知ること、そして必要なものを追求していくことが大事なのかなと思っています」とのお話も。現役引退後も長年、プロスケーターとして国内外で活躍しながら、自身のスケートショーも企画プロデュースしてきた荒川さんならではの目線だと感じました。

最後に、「フィギュアスケートは個性が際立つ競技ですから、観客の皆さんには、メイクや衣装にも注目して、それぞれの選手の持ち味やよさをフルに感じていただけたらと思います」と会見を締めくくっていました。

フィギュアスケート界のレジェンドと現役スターたちとの共演となるこの大会。出場する選手にとっては、レジェンドの存在を身近に感じて滑ることになりますから、各選手、モチベーションを高く持った好演技が期待できそうです。

<著者> 
美容ジャーナリスト:渡辺佳子 
女性誌の美容記事の企画・取材・執筆を中心に活動。
フィギュアスケートファンとしても有名で多数の執筆も。

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