アラフォー・アラフィフから始める、
心躍る♡月イチ夜遊び

子どもから手が離れはじめ時間的にも精神的にも余裕ができた時、「夜遊び」という冒険に出てみるのはいかがでしょう。夜遊びといってもそこは大人。10代20代とは違う、知的好奇心も満足する「+αのある東京夜遊びスポット」をご紹介します。

コニカミノルタプラネタリウム
“満天”in Sunshine City <池袋>

“満天”は、池袋のサンシャインシティにある、プラネタリウム機器メーカー・コニカミノルタプラネタリウム直営の施設。都会の空では見ることができなくなった天の川の暗い星まで再現し、色や明るさの異なる無数の星が瞬きます。まさに街明かりの全くない秘境で眺めているかのような、奥行きのある星空を体感できるのです。

中でも毎日上映されている「ヒーリングプラネタリウム」は、満天の星空、心やすらぐ音楽、そしてオリジナルの香り発生器から放たれるアロマの中で、約50分間リラックスできるプログラム。2015年末からは一般のシートに加え、寝転んだままのスタイルで鑑賞できる「芝シート」と、雲に乗って夜空を見上げるようなイメージの「雲シート」が登場し、リラックス度がますますアップしています。

季節によっては21時スタートの回まで設定。1日を満天の星空の下、ゆったりくつろいで締めくくれます。

画像提供:コニカミノルタ

マンダリン オリエンタル 東京
『マンダリンバー』 <日本橋>

日本橋・マンダリン オリエンタル 東京の37階にある『マンダリンバー』は、大手町や新宿など高層ビル群の夜景を見ながら、その中に浮遊しているかのような感覚になる魅力的なスポット。週末の夜ともなればウェイティングスペースに収まりきらないほど人が集まる、まさに「行列ができる」都内有数の人気ホテルバーです。

久しぶりの夜遊びでいきなりバーは敷居が高い、と二の足を踏む方も多いと思いますが、実はマンダリンバーは「女性が入りやすい」スポット。女性スタッフが多く在籍し活躍する大変珍しいホテルバーなのです。威厳ある男性バーテンダーより女性の方が話しかけやすいということもあってか、スタッフとゲストの会話はとても弾むそう。カクテルについての質問も多く、マンダリンバーに通ううちに初心者からカクテル通になったという常連さんもいるそうです。

メニューには「どんな味なんだろう」と想像力をかきたてられるカクテルが多数。マネージャーオブバーを務めている栗原幸代さんオリジナルの『Nihonbashi』(2200円/税・サ別)は日本らしいゆずが香り、ターコイズブルーが川、エメラルドグリーンが川岸でそよぐ柳、そしてライムピールで日本橋を表現しているというカクテルです。

カクテルを前にどんなイメージで作られたのか想像を広げ、同性のバーテンダーに正解を聞いたり、カクテルのいろはを教わったり。マンダリンバーは女性がリラックスしながらお酒をじっくり楽しめ、時に学べる、とっておきの場所です。

画像提供:マンダリン オリエンタル 東京/筆者撮影

森美術館 <六本木>

1 東京で“夜遊びの街”といえば真っ先に名前が上がる六本木。その六本木エリアのランドマーク・六本木ヒルズの最上層に、「夜も開館している美術館」があるのをご存知でしょうか。

六本木ヒルズ森タワーの53階にある『森美術館』は、国際的な現代アートの人気美術館。日本とアジアを中心に世界各地の美術、建築、デザインなど多彩なジャンルの企画展を、オリジナリティあふれる切り口で開催しています。

この美術館の個性ともなっているのが、火曜日以外、夜10時まで開館しているという点。最近週に何日か夜も開館する美術館が増えていますが、ほぼ毎日夜10時まで開館している美術館というのは大変貴重。会社帰りに立ち寄る人や東京観光の締めに訪れる外国人の姿も多く見られます。

またひとつ下の52階にある『Museum Cafe & Restaurant THE SUN & THE MOON』は、森美術館監修のアート作品が展示されている贅沢なカフェ・レストラン。特にレストランエリアのTHE MOONは、料理、演出、サービスの全てにアートが感じられるスポットで、店内には光をテーマにした現代アート作品が展示され、それらを間近で鑑賞しながら見た目も味も芸術的なフレンチを味わえます。もちろん窓の外には素晴らしい夜景が。美術館で知的好奇心を刺激された後もこんなアートなレストランに身を置いて、とことん芸術的な夜を過ごしてみてはいかがでしょう。

画像提供:森美術館/Museum Cafe & Restaurant THE SUN & THE MOON

文房具カフェ <表参道>

老若男女関係なくファンの多い文房具。その文房具の過去・現在・未来に触れながら夜11時までゆったりした時間を過ごせるカフェが、表参道の『文房具カフェ』です。

地下1階のお店は驚くほど広々としていて、まさに秘密基地といった面持ち。店内には小学生の時に使っていたような懐かしいもの、ロングセラー商品、そして最先端技術が搭載された最新ステイショナリーまで、購入可能な約3000種類の文房具がズラリと並んでいます。

文房具が並ぶ棚に囲まれた飲食空間には、四角いテーブルと椅子の座面がA4サイズと同じ1:√2という比率でデザインされたこだわりの家具が。カフェメニューにも定規型のクッキーが盛りつけられている『文房具パフェ』(934円/税別)などがあり、文房具好きの心をくすぐる仕掛けがそこここに散りばめられているスポットです。

画像提供:文房具カフェ

東京ガーデンテラス紀尾井町
『GARB CENTRAL』<永田町>

今年オープンする新スポットとして注目を集めているグランドプリンスホテル赤坂の跡地・東京ガーデンテラス紀尾井町。商業ゾーンの一部が5月に先行開業しましたが、その中に「大人の夜遊び」にぴったりのレストラン&バーがオープンしました。緑が気持ちいいテラス席が充実しているオールデイダイニング『GARB CENTRAL』です。

イタリアン、フレンチ、スパニッシュをベースにした料理やお酒を、ランチからバータイムまで楽しめるレストランですが、特におすすめしたいのがディナータイムにトライしたい「日本酒ペアリングコース(6800円/税別/2名~/2日前要予約)」です。

海外では日本食の人気に伴いSAKE(日本酒)が大ブームとなっていて、和食以外の料理にSAKEを合わせるという動きも出てきているそう。そんなムーブメントを逆輸入し、日本人が日本酒の魅力を再発見するきっかけにと誕生させたのがこのコースです。各地の日本酒4種と、それらとのマリアージュを楽しめるフレンチをベースとした料理6種。GARB CENTRALの畔上誉志夫シェフが自身の舌で選んだSAKEと素材のペアリングコースを、英国ソムリエ協会やロンドンで日本文化の魅力を発信しているJAPAN AT UKと意見交換するなどして完成させました。

日本酒はもちろん、どのお皿も見目麗しく香り高いのが特徴。身近だから気づかなかった日本酒の新たな魅力に酔う夜。驚きと発見に満ちた夜遊びになりそうです。

画像提供:GARB CENTRAL

新たな発見や刺激に満ちた夜を過ごせる5つのスポット。東京ならではのオシャレで充実した夜遊びを楽しんでくださいね。

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専門家

藤丸由華さん

フリーアナウンサー/All About「東京」ガイド

聖心女子大学文学部卒業後、ラジオ局・TOKYO FMに入社。アナウンサーとして12年東京にこだわった取材を行う。ニューオープンのスポットはもちろん、八丈島やラグジュアリーホテルのバックヤード、東京上空600mにも足を延ばし、09年に独立後は総合情報サイト・All Aboutの東京観光情報ガイド、ラジオパーソナリティー、2足の草鞋で活動中。

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