【食のプロが実践する】エイジングケアに効果的な食材・調理法 | エイジングケア情報

「You are what you eat」 こんな英語のことわざをご存知ですか?直訳すると「あなたは、あなたが食べるものです」すなわち、「身体は食べ物で作られる」ということ。この言葉を知って以来、食べることの重要性を再認識しています。日々の食事こそが健康か否かに大きく関わっているのです。

画像出典:無料写真素材 写真AC

誰しも平等に歳を重ねます。年齢にふさわしい魅力的な女性であり続けるには健康が一番。身体にとって必要な食材を選ぶ力、食材の特徴を知る力、栄養素も美味しさも無駄にしない調理法を身につけ、「美味しい」と思える環境でいただく食事こそがわたしにとってのエイジングケアといえるでしょう。

■単品でエイジングケアができる魔法の食材は無い

巷では次から次へと健康食材が取り上げられます。しかし、単品だけ食べていて健康になれる、エイジングケアができる魔法のような食材などありえません。ありきたりな言い方ですがやはり「バランスのよい」食事が基本です。

わたしは身体の老化と大きく関わるとされる身体のサビ「酸化」を防ぐ栄養素を含む食材も積極的に摂るようにしています。例えばビタミンA・C・Eは抗酸化作用のあるビタミンですが、これらは一緒に摂ることでより効果を発揮するとされています。美肌を意識している皆さんなら美肌のビタミン、ビタミンACE(エース)という言葉を一度は聞いたことがあるかもしれませんね。これらを全て含む優秀食材はピーマン・パプリカ、カボチャがあります。

画像出典:無料写真素材 写真AC

また、体を作る材料となるたんぱく質も意識的に摂っています。高たんぱく低脂肪で疲労回復効果が期待できる鳥胸肉や細胞の機能に関わる不飽和脂肪酸(オメガ3)を含むアジやカツオなどの青魚はお気に入りの食材です。

画像出典:無料DTP素材

■わたしが実践している食品の選び方

わたしたちが口にする食品は文部科学省が調査して公表している「日本食品標準成分表」にエネルギーや栄養素が記載されています。しかし、日常の生活でひとつひとつ調べることは現実的ではありません。そこで、わたしが実践しているのは以下のことです。

○旬の食材を食卓に
>旬の食材は栄養価が高く、お財布にも優しい
○食卓をカラフルに
>赤・黄・緑・黒などそれぞれの色にはそれぞれの機能性成分が含まれる
○海のもの、山のもの、畑のものを
>1食全て揃えるのは難しいが、1日~2日を通して偏りのないよう心がけている

■栄養素の特徴を知り、調理方法も工夫しよう

調理には煮る、焼く、蒸す、揚げる、生で、などさまざまな方法があります。高温でさっと加熱したほうが栄養価も食感もよいもの、低温でじっくり加熱したほうが甘みを増すものなどがあります。

また栄養素の特徴でいえば、水に溶け出す性質をもった栄養素の食材は汁物にして汁ごといただく、油に溶ける性質をもった栄養素は炒めものや揚げ物が良い、など食材と栄養素の相性を考える必要があります。わたしの場合は季節や体調、組み合わせる料理に合わせて調理法を考えています。

■日本料理の「五味五色五法」を知っていますか?

日本料理では、「五味五色五法」という決まりごとがあり、季節や食材、調理法、見た目の美しさや好み、もてなしの心と感謝の気持ちを大切にしてきました。

五味(甘味、辛味、塩味、苦味、酸味の5つの味付)
五色(赤、青、黄、白、黒の5つの色彩)
五法(「焼く」「煮る」「蒸す」「揚げる」「生」といった5つの調理法)

素敵に歳を重ねるために自らの体の状態を観察し、大切に考え、日々の食事で自分へのおもてなしの心を大事にしていたいと思います。

関連コンテンツもチェック!

お友達にシェア

KOSÉ SNS