先輩社員紹介戦略ブランド事業部 – 2000入社

  • 出身学部

    文学部
  • 学生時代に夢中だったこと

    美学と美術史を専攻。美術や芸術全般に興味がありました。在学中に学芸員資格を取得。大学に通う傍ら、夜間の服飾専門学校に通い、ファッションも勉強しました。
  • コーセーで好きな商品

    「薬用 雪肌精(化粧水)」と「アウェイク」のパラダイスコール。どちらもさっぱりとしているのに肌効果が非常に高く、香りにも癒される。コーセーのスキンケアは香りにこだわっている点がとても好きです。
    「ジルスチュアート」のフレグランス「クリスタルブルーム」。私の人生で最も好きな香りです。「ジルスチュアート」の商品はどれもパッケージデザインが大変美しく、女の子の気持ちを高揚させてくれますが、特にクリスタルブルームのデザインは大好きです。
  • 今の仕事について

    「ジルスチュアート」のブランドマネジャー。ファッションデザイナーであるJill Stuartのクリエイティブと意思をしっかりと活かしながら、展開国である日本やアジアの女の子たちの好みやトレンドを反映させることが主な仕事です。

子どもの頃から好きだったファッションやアートへの思い、培った経験を、コーセーでのものづくりで生かす。それが私の担う役割です

2011年 新作フレグランス発表会にて、Jill Stuartと。

2011年から、ブランドマネジャーとして「ジルスチュアート」を統括しています。ブランドビジネスには、商品の企画や開発、プロモーションの企画やビューティ・スタイリストの教育などさまざまなセクションが関わっています。ブランドマネジャーは、それらのすべてをまとめ、統括する役割を担います。展開国ごとのブランド戦略プランを練り、ファッションデザイナーのJill Stuart本人と話し合いながら、商品から広告、販促、教育に至るまですべてにおいて「ジルスチュアート」の世界が遺憾なく体現されているかをコントロールしています。
私自身、幼い頃からファッションが大好きで、プレゼントはおもちゃよりもお洋服をねだるような子どもでした。大人になってもファッションへの熱は冷めず、学生生活でも社会人になってからも、私の一番の強みはファッションでした。学生時代に、ファッションだけでなく、美学をはじめ、アートやビューティーの分野への興味が広がったので、大学卒業後は化粧品メーカーであるコーセーに入社しました。商品開発部で「エスプリーク」や百貨店向けのメイクブランドの商品開発を手がけていましたが、30歳になる前に、大好きなアートやファッションをもっと勉強したいという思いを抑えきれず、一度退職してパリに渡りました。パリでは化粧品のマーケティング活動やヴィンテージクローズのバイヤーをはじめ、さまざまな分野で活動しました。
約3年間のパリ滞在中、個人でもファッション系の仕事には就くことができると確信しました。しかし、化粧品の場合は、研究者や生産者、デザイナーや設計者など多くの専門職が関わるものづくりの世界であり、決してひとりでは完結できません。私は元々ものづくりが大好きなので、もう一度ビューティーの分野で仕事をしたいという思いが募り、高い熱意を抱いてものづくりにあたる専門職が数多く在籍するコーセーの商品開発に復職させてもらいました。
また、当時のコーセーではアートやファッションなどのクリエイティブに精通する人材を求めていたので、パリで培った知識を生かし、社内でそうした役割を担うことができれば、復職させてもらった意義も生まれるのではないかと考えました。

ビューティ・スタイリスト:店頭で販売するスタッフ

ファッションとヴィンテージジュエリー、ビューティーが融合した「ジルスチュアート」との出会い

復職後に担当した「ジルスチュアート」は、ファッション、ヴィンテージジュエリー、ビューティなどさまざまなクリエイティブが融合した戦略的なブランドでした。お客さまも、ジル独自のかわいらしい世界観に魅せられた熱烈なファンばかりです。メインターゲットは20代ですが、ブランドを展開する私たちは、女性の人生を通して一度は「ジルスチュアート」の化粧品をこよなく愛する時代があると認識しています。ですから、このブランドを手にするお客さまの層は幅広く、年齢層で分けるよりも “かわいいものが好き”というお客さまに向けたコンテンツマーケティングがふさわしいと考えています。また、このブランドのビューティー・スタイリストの多くが「ジルスチュアート」のコスメが大好きだったという元お客さまたちです。だからこそ、お客さまに自分の言葉で商品のよさを熱く伝えることができるのです。

「ジルスチュアート」を愛する女の子たちに、ビューティーの枠を超えた楽しみ方を提案したい

2016年 タイでの「ジルスチュアート」1号店オープニングの様子

国内では「ジルスチュアート」のメイクや香りのかわいらしさ、世界観を広く知っていただくことができ、認知も上がってきましたが、海外に関してはまだ展開し切れていません。現在、台湾、香港、中国、タイ、韓国にて展開中で、ニューヨークSOHOにあるJILL STUART SHOPでも取り扱いがありますが、今後はさらに展開国を拡大し、世界に通じるブランドに育てていきたいです。
そのためには、ブランドとしてさまざまな挑戦を続けることが不可欠です。化粧品メーカーであるコーセーは、技術開発の面では常に挑戦し続けていますが、ブランド戦略においてはまだ挑戦の余地が残っていると感じています。その挑戦の一つとして、ビューティーの枠を超えてブランドの世界観を認知してもらい、楽しんでいただけるような活動を拡大していきたいです。たとえば、「ジルスチュアート」のメインアイテムはチークですが、その理由は、デザイナーのJill Stuartが、「女性の本当の美しさは、内側から湧き出る幸福感があって初めて完成される」という理論から、女性のHappy感を一番表現できるアイテムとしてチークを挙げているからです。私自身も、女性が心から楽しみ、Happyだと思える、Happyになれる提案をし続けることが、自分の仕事だと思っています。この感覚は、国境を越えて共通するものだと思うので、ビューティの枠を超えてブランドの魅力を拡大するためには重要なものだと考えています。「ジルスチュアート」を愛してくださる女の子たちに、新たな空間やユニークなイベントなどこれまで味わったことのない楽しみ方を提案していきたいです。

ある一日の流れ

9:30 新製品の香料決裁
11:00 店頭に飾るコルトン映像のビジュアル確認、打ち合わせ
12:00 ランチ
13:00 新規展開国のオープニングイベント打ち合わせ
15:00 SNS用ムービーのコンセプト打ち合わせ
16:00 プロモーションの確認、打ち合わせ
17:00 媒体様の取材対応
18:00 「ビューティ&パーティ」で展開するディスプレイの打ち合わせ
19:00 メール他、事務作業の処理
20:00 店舗売上達成会に出席

ビューティ&パーティ:「ジルスチュアート」が展開するコンセプトショップ

就職活動中の学生へのメッセージ

学生時代に感じた新鮮な感覚や熱い気持ち、磨かれた感性やさまざまな経験を持つ人ほど、社会人になってもあらゆる場面でそれらを生かして、仕事の幅や社内外の人脈を広げることができると思います。
魅力的な個性や誰にも負けない飛び抜けた強みがひとつでもあれば、会社の中でも学生時代と同じ熱い気持ちで仕事ができ、それは何かに迷ったときの指針にもなり得ます。あらゆることに興味をもち、自分自身の指針となる強みを見つけられるよう、有意義な学生生活を送ってください。

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